第二次大戦で爆撃されるまでは，中世の面影を色濃く残していた．東西統一後急ピッチで再建が進められており，この時もフラウエン教会周辺は修復作業が行なわれていた．レジデンツ城前建物も（写真），瓦礫の山だった．

玄関口であるドレスデン中央駅もまた工事中であった．駅前の近代的な真新しい建物と整備された広場，そして旧市街の歴史を感じさせる重厚な建築物とのコントラストが，この街を象徴しているような気がする．

「おお〜っ！！　Ibis　３連発だ！」ベルリンから列車で移動してきて，ドレスデン中央駅を降り立った私たちは，思わずこう叫んでしまった．Ibisというのは，ヨーロッパ中にあるホテルチェーンで，豪華さこそないが実用的で清潔感があり，値段も手頃なのでよく利用している．ホテルが３つあることは事前にわかっていたが，新興住宅地の団地のように並んでいるとは！　それぞれ別々のホテルになっている．私たちが予約していたBasteiは，駅に一番近い手前のホテルであった．Ibisもミュンヘンのような大都市ではシャワーのみで部屋も狭いが，ここはバスタブ付きで部屋もゆったりとしていて，なかなか居心地が良かった．

左に見えるアーケードには，ファッション，雑貨，書籍，ファーストフードなどの店が軒を連ねる．

ちなみに今まで泊まったＩｂｉｓは．．．ブリュッセル，ブルージュ，ハイデルベルグ，ニュルンベルク，ミュンヘン，マインツ，フランクフルト，パリ・・・