|
|
|
| フランス２００２連載第５回 フランス２００２第１回〜連載中 お気に入りのホテル
今回のフランス旅行は，パリに７泊という日程であったため，ホテル選びは特に重要な問題であった．なぜならホテルの良し悪しで，旅の印象がかなり左右されると思うから．ヨーロッパへ行き始めてまもない頃は，めったにないことだからと４つ星のホテルをとってくれた夫も，その後私がヨーロッパに慣れていくにつれ，徐々にホテルのランクを落としていった（笑）． ドイツ・ドレスデンのページにも書いたように，ヨーロッパ内の他の国ではホテルチェーンのIｂｉｓを利用することが多いが，パリのIｂｉｓは郊外にあるため，いつもカルチェラタン（ソルボンヌのある学生街）界隈にホテルを取る．写真はソルボンヌ大学（正式名はパリ第３・第４大学）．
夫は，ホテルはベッドとシャワーさえあればいいというタイプの人間であり，以前泊まったことのあるソルボンヌの正門に程近い２つ星の安ホテルでいいんじゃない？と言ったが，妻却下！ 今回は７連泊もするのだから，バスタブ付きの，お気に入りのホテルがいいと主張し，何とか聞き入れてもらった．そのホテルとはオデオン座に近いＨｏｔｅｌ Ｓｔ.．Ｐａｕｌ．この界隈でいくつかのホテルを利用したが，私はここが一番気に入っている．９８年に泊まったとき，部屋がメゾネット形式でインテリアも好印象を持った．またフロントに白猫ちゃんがいたことも忘れられない．もちろん猫がいるからという理由だけでなく，交通の便が良く，決して高級ではないが，こじんまりしていてなかなか快適なホテルである．予約は，Ｆａｘで申し込みをした．今回はメゾネットタイプの部屋ではなかった． パリに何度来ていても，シャンゼリゼやオペラ座辺りの高級ホテルやブランドショップにはまったく縁のない私たち夫婦にとっては，古本屋，文房具店，カジュアルショップ，庶民的なレストランなどが建ち並ぶこの界隈は，似合っているように思える．幾度も来ているといろいろとお気に入りのお店もできて，街自体に親しみがわいてますます好きになっていく．そしてカルチェラタンは，私にとってのパリの象徴，ノートルダム寺院まで歩いて行けることも嬉しい．
今回も猫ちゃんがいるかな？と密かに期待していたら，チェックインの際に黒白の猫ちゃんを見かけた！ オーナーが猫好きなのであろうか．いつもフロントまわりで遊んでいる．人懐っこくて，ナデナデしても大丈夫だ．最近実家の猫たちが警戒心が強く人嫌いになってしまい，私の姿を見ると逃げてしまうために，猫不信に陥っていたが，おふらんすの猫ちゃんで癒されるとは！ 猫の毛並みの感触が懐かしい．しっとりとしてまるでベルベットのようだ．
夜食事から帰ってきたら，猫ちゃんがフロントでおやすみしていた．「猫が大好きなので，写真を撮らせてもらえませんか？」とお願いしてみる．と同時に奥でＰＣに向かっていた女性が，ふ〜っと深いため息をついた，絶妙のタイミングで（笑）．フロントの男性は，しょうがないなぁ．．といった表情でＯＫしてくれた． ホテルの朝食の場所は地下１階で，フロントのある１Ｆから階段で降りていくのだが，なんとその階段の途中に猫ちゃんがいて，お出迎えしてくれていたのだ．感激！！ まさに看板猫ちゃんだ．フランスの朝食はいわゆるコンチネンタルスタイル，ここでもクロワッサンとカフェオレ，オレンジジュースとシンプルなものだ．ドイツやベネルクスのハムやフルーツ，ヨーグルトなどが添えられた豊富な内容と比べると，物足らなく思え，体が野菜や果物を要求する．ホテルのすぐ近くに小さな商店（日用品，食品，酒）があったので，イチゴ，リンゴ，キーウィなどを買ってホテルで食べ，ビタミン類を補った．
このホテルの近くには，庶民的なレストラン，ビストロ，やきとり＋寿司を出す日本食レストラン＊が多く，気軽に食べに行ける．＜＊日本食レストランについては，別途レポートする予定．＞ チェックアウトの時，猫ちゃんはロビーのソファーで寝ていた．そういえばこんなリモージュボックス，見たことがある！ やっぱりおふらんすの猫ちゃんは絵になるわ〜（笑）． Au revoir! また来るからね！
|
ホテル選び
