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５月1日（月） 今回で５度目となる、ゴールデンウィークのドイツ旅行。５月初旬はまだ肌寒い日が多く、観光シーズンには少し早いけれど、食いしん坊にとって一番の魅力は、この時期が旬のSpargel（ホワイトアスパラ）だ。もちろんビールも忘れてはいない。季節のビール メイボック（マイボック）も楽しみだ。 日本のゴールデンウィークに旅行すると、必ずメーデーにぶつかるので、この日をどう過ごすか毎回頭を悩ませる。というのも、ドイツではメーデーには、ほとんどの博物館、デパートなどがお休みになってしまうからだ。去年はこの日をフランクフルトからストラスブールへの移動日に当てたが、今回は日本からミュンヘンに着いた翌日がメーデーである。さてどうしようかと思っていたとき、去年ミュンヘンを訪れた方の旅行記に、春祭りというのがあった。 春祭り＜フリューリング・フェスト＞というのは、世界中からビール好きが集まるあの有名なオクトーバーフェストと同じ会場で、規模を小さくして行われるお祭りだという。２００６年もあるかしら？とドイツ観光局で調べたところ、4月21日〜5月7日開催とある。メーデーはこれに行くしかない！そんなわけで、ミュンヘンに着く前から、頭の中で♪ビア樽ポルカがぐるぐる回っている私であった（笑）
着いた日の翌日は、いつも軽い時差ぼけで、朝早く目が覚めてしまう。辛い時差ぼけではなく、ワクワク感で早く起きてしまうのかもしれない。今回ミュンヘンでの宿泊は、Ｒｅｇｅｎｔ Hotel。ミュンヘン中央駅から、徒歩6-7分のところに位置しており、アクセスがよくなかなか居心地のよいホテルである。 この日は朝から青空が広がり、雨女にしては上々の旅のスタートである。午前中は、当日開いているニンフェンブルク城に行ってみた。１７番のトラムに乗って、シュロス・ニンフェンブルク下車。ぞろぞろと観光客が歩いていくので、あとから付いて行く。ヴィッテルスバッハ家の夏の離宮で、エレガントなお城だ。池には白鳥や鴨がいて、美しいお城が青空に映える。お城内部は豪華な内装や美術品などが展示されている。美人画ギャラリーには、ルートヴィッヒ１世が愛した女性たちの肖像画がずらーーっと展示されていて圧巻であった。本当にきれいな女性ばかり。。。広い広い敷地内は、天気がよいこともあって、観光客で賑わっていた。ただ予想以上に気温が高くなって、歩くのもけっこう大変。。。手入れが行き届いた花壇には、黄水仙がきれいに咲いていた。
前回ミュンヘンに来た時には、あまり時間がなくて、ミュンヘンのシンボルでもある新市庁舎のあるマリエン広場にも行っていなかった。新市庁舎は１８６７〜１９０９年に建てられたネオ・ゴシック様式の建物で、ドイツ最大の仕掛け時計 グロッケンシュピールが有名である。11：00と12：00から１０分間、等身大の人形が踊ったり、馬上試合を見せてくれると言う。これは見逃せないと、早々にニンフェンブルクを切り上げて、マリエン広場へと向かい、12：00を待った。広場ではメーデーの集会が開かれており、そのまわりをたくさんの観光客が上を見上げて、仕掛け時計が動き始まるのを、カメラ片手に待っていた。ところが何分か過ぎても、いっこうに動く様子がない。自分の時計が進んでいるのかしら？それとも外国は、時間にルーズ？ 結局１０分過ぎてもなにも動かず、仕掛け時計までメーデーはお休みとわかった（苦笑）
春祭りでドイツ人になった気分！ さてこの日のランチは、春祭りの会場でビール。。。と決めていたので、中央駅まで戻り、Uバーンに乗ってTheresien wiese駅まで行った。駅を降りるとすぐに、会場の入り口があり、賑やかな音楽が聞こえてきた。 オクトーバーフェストというと、みんながビールを飲みながら歌い、踊る・・というイメージであったが、外で飲んでいる人はいない（笑） お祭りというよりも、遊園地に来たような感じ。いろいろな乗り物や、観覧車、お店などが建ち並び、たくさんの人で賑わっていた。
ビールを飲み、軽いランチをとるために、私たちはアウグスティナーの巨大テントへ入った。広いテント内では、空席を探すのが大変なくらい、ビール飲みで賑わっている。片側には典型的なドイツ料理を出すお店が並んでおり、ソーセージや、肉などを焼いている。ステージでは陽気なバイエルン音楽が演奏され、気分が乗ってくる。♪ビア樽ポルカ 全開である！ 席に座り、置いてあるメニュー表を見てびっくり・・・なんとビールは１リットルのジョッキしかないのだ。Ｏｔｔｏはニンマリ。。。私は・・・500ｍｌくらいなら何とかなると思っていたが、さすがに1リットルは飲めない（汗） 民族衣装を着た年配のウェイトレスさんに、Ottoがビールを頼む。２つ持ってくるんじゃない？とOttoは期待していたが、１個だけだった、ほっ〜 妻は昼ビールは極力控えているので、少しだけもらって飲む。やっぱり美味しい！ あとはOttoが飲み干した。見た目はＫｏｒｅａっぽいけれど、ビールに関してはドイツ人！ まわりを見渡したら、夫婦で１リットルジョッキを仲良く飲んでいるドイツ人もいた。
おつまみには、クリーヴルスト(Ｃｕｒｒｙ Ｗurst )＝カレーソーセージを頼んだ。ベルリン名物と言われている。焼きソーセージにたっぷりとケチャップをかけ、その上からカレーパウダーをかけただけのジャンクフードだが、ビールにはぴったりの食べ物だ。 ビールにつきもののプレッツェルは、テーブルの間を売り子さんが籠を持ってまわっていたが、顔ほどもある大きさなのでパスした。
移動遊園地とは思えないほど、本格的な乗り物やアトラクションがあり、子供たちで賑わっていた。お店は食べ物やさんもあったが、射的のようなゲームの店が多かった。 ＊このバーはゆっくりと回転していた。酔いがまわってしまいそう。。。 春祭りですっかりドイツ人になった気分で、楽しい昼下がりを過ごした。 オリンピック公園 着いた翌日ということもあり、当初の予定では、ニンフェンブルク城と春祭りだけを考えていたが、春祭りでビールを飲み、ゆっくり見物してもまだ時間に余裕があったので、オリンピック公園まで行ってみることにした。１９７２年に開催された夏季オリンピックの会場跡が、ミュンヘン市民憩いの公園になっている。午後からはますます日差しが強くなって、夏のような陽気である。 オリンピック塔は高さ２９０ｍで、ドイツNO.1の高さを誇るそうだ。展望台まで登ってみたところ、天気が良いので、遠くバイエルンアルプスの山々まで見渡せて、とても気持ちがよかった。いつか夏に来るチャンスがあったら、ガルミッシュ・パルテンキルヒェンや、ベルヒテスガーデンのほうも行ってみたいな。
ミュンヘンの初ディナー ミュンヘン初日でまだ時差ぼけも残っている身体に、夏の日差しが予想以上に堪えてしまった。いったんホテルに戻り、ひとやすみして十分英気を養って、いよいよミュンヘンでの初ディナー（・・というより初ビアホール？）へと向かう。ミュンヘンはご存知のように、ビールの都。醸造所直営のビアホールやレストランがたくさんある。パウラーナー（Paulaner）、シュパーテン（Spaten）、ヴァイセス（Weisses)、あの有名なホーフブロイハウスなどなど・・・どこへ行こうか迷ってしまう。
前回はレーベンブロイケラーへ行き、ビールも料理も、雰囲気もとても気に入ったが、また同じところではおもしろくないので、アウグスティーナー ガストシュテッテへ行こうということになった。（ガストシュテッテとは、レストランよりも気取らない、地元の人も多く行くような食堂をさす。） きちんとした服装で行かなければならないような、かしこまった高級レストランは苦手（特にOttoは・・）な私たちには、お酒がいろいろ飲めて、郷土料理も楽しめる気楽なガストシュテッテのようなところが、一番似合っているのかもしれない。
中央駅からトラムに乗っていく。アウグスティーナー ガストシュテッテは緑の多い敷地内にあり、５月初旬にしては暖かい日のせいか、中庭にもテーブルが出ていた。木陰の大きなテーブルで、わいわいとビールを飲む。。。いかにもバイエルンの人々らしい光景ではないだろうか。とはいえ、この時期は夕方になると急に冷え込むので、外ではなく店内で食べる（飲む？）ことにした。中に入ると、古びてどっしりとした木のテーブル、雰囲気は居酒屋といった感じである。Ottoはヴァイツェン（写真上）を、私はヘレス。Ottoはその後、デュンケル、ボックまで飲んだ！！（すべて500ｍｌグラス） 初日からビールパワー全開である。私も以前はビールが大好きで量もたくさん飲めたのだが、最近はワイン党になったせいもあり、この時は500ｍｌグラス一杯で持て余してしまった。特に旅先では体調管理に注意するため、ビールは喉を潤す程度を心がけている。
Ottoはバイエルン地方の郷土料理 シュバイネハクセ＜豚スネ肉のロースト（骨付き）＞、付け合せはクネーデル（ジャガイモの団子）。豪快な肉料理は、ビールとよく合う。私は旬のホワイトアスパラ、ホランデーゼソースにした。茹で加減がちょうどよく、美味である。付け合せはボイルしたジャガイモ。クネーデルはもちもちとした食感で、ソースともよくからまってとても美味しい。これを食べると、ドイツに来ていることを実感する。 行きはトラムに乗ってきたが、意外に近かったので、帰りはホテルまで歩いて戻った。
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２００６年春のドイツ旅行（ミュンヘン、ニュルンベルク、レーゲンスブルク）
バイエルンの地ビールコースター
