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Hiroのこだわりロンドン 連載第３回 ロンドンの年越し 初めてのときも、今回もロンドンを訪れたのは年末年始。。。というわけで年越しは２度目である。他の時期のロンドンは知らない・・とも言える。Ottoが同僚から、なんでこの寒いのにロンドンなんか行ったの？ ポルトガルでも行けばいいのに。。。と言われたらしい。そういう問題じゃないと思うのだけど・・・（笑） 確かにロンドンは寒かった。私の住む関東平野部の服装よりも、プラス１枚という感じ。今回のために初めて買った毛糸の帽子も大活躍。使い捨てカイロも必需品であった。寒いだけでなく、どんより曇っていたり、雨が降ったり。。。おまけに日が短く、午後４時台には暗くなってしまうので、観光には最悪のシーズンと言えよう。しかしこの時期にしか味わえない雰囲気やイベントもある。
日本では早いところでは１１月末くらいから、繁華街、デパートなどにクリスマスツリーが飾られているけれど、12月26日は跡形もなく、門松や正月飾りに取って代わられている。３月３日に飾ったひな人形を早くしまわないと、婚期が遅れる。。という迷信にも似たすばやさだと思う。 ヨーロッパでは、クリスマスが終わっても、年が明けてもいろいろなところにクリスマスの飾りつけが残っている。パリもそうであったが、ロンドンも同様であった。駅、デパート、ホテル、ショッピングモールなど、人がたくさん集まる場所には、きれいなクリスマスの飾りつけとともに、大きなツリーが飾られていた。それぞれが個性豊かで、またちょっと遅いクリスマス気分が味わえて楽しいのである。
左：私たちが泊まったホテルのロビーのツリー 右：ヴィクトリア＆アルバートミュージアム
のエントランスにあったスワロフスキーのツリー（高さ５−６ｍくらい）
２００３年のラストはロンドンで迎えることになった。大晦日の夜遅くには、TUBE（地下鉄）が無料になるらしいが、私たちは毎日一日乗車券を買って乗っているからあまり実感がない。さて２００３年最後のディナーはどこにしようか？ということになり、それまでインド料理、中華・・ときていたので、イギリス風の料理に決めた。 前回ラッセル・スクエア（Russell Square）にVirginia Woolf's Restaurantという感じの良いイギリス料理のレストランがあったので、またそこへ行ってみようということになった。記憶を頼りに探してたどり着くと、なんと閉店してしまっていてがっかり。寒いし、ＳＯＨＯまで戻るのも面倒だったので、Russell Square駅の近くのイタリアンへ入ることにした。イタリアンと中華はヨーロッパどこの国へ行ってもたくさんあるし、一番無難だと思う。
左： チキンのキノコクリームソース （Hiro） 右： マスのシュリンプソース （Otto） このイタリアンレストラン、観光客らしき団体が多くとても混雑していたので、入れただけでもラッキーだったかもしれない。上が料理。ボリューム満点！ 味は、あくまでロンドンのイタリアンということで。。。（笑） マスは大味だったようだ。付け合せのブロッコリーは冷凍モノだったが、ヨーロッパの食事はどうしても野菜不足になるので、たっぷり食べられてありがたかった。 ほどほどにワインを飲んで、いい気分で帰りのチューブに乗る。まだ９時台だというのにチューブでの中では缶ビールを飲んでいる人たちがいた．ホテルに戻ってからも外から奇声が聞こえていた．トラファルガー広場や、ビッグベン付近では賑やかにカウントダウンが行われ、花火が打ち上げられていたが、のんびりとホテルの窓から花火を見て２００３年のラストを過ごした。
こうして２００４年のスタートは、ロンドンで迎えた。朝TVをつけて、チャンネルをBBSのWorldチャンネルにする。特に新年の特別番組のようなものはなく、淡々とニュースを流していた。BBCに限らず、お正月〜！というムードはほとんどないようだ。 元日のロンドン、午前中はまだ町じゅうが眠っている。。という感じだった。通りにはビールの空き缶などのごみが散乱して、ニューイヤーズイブの凄さを物語っているようだった。元旦はミュージアムも休館のところが圧倒的に多く、デパートなども、午後からのみ営業というところが多かった。年末年始にヨーロッパへ旅行すると、半日損した気分になってしまう。大晦日にカウントダウンで大騒ぎをした人たちは、元日はまだ寝ているのだろうが、観光客はやはり街に出る（笑） この時にしか見られないイベント、それはロンドン・ニューイヤーパレードだ。正午のビッグベンの鐘の音と共に、ウエストミンスター橋からスタートし、トラファルガー広場→リージェント通り→ピカデリー・サーカス→バークレー広場をパレードするという賑やかな催しである。ちょうどスタート地点のウエストミンスター橋から、見ることができた。世界各国から１万人のパフォーマーが参加するという。馬車やブラスバンドが通り、沿道はたくさんの見物客で溢れていた。寒さ、小雨に耐えるのはちょっと辛かったが、新年の晴れやかな気分になれた。
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2003.12.31-2004.1.1 ♪威風堂々行進曲第１番（エルガー）
クリスマスムードが残る街
